国内のCVCの件数は2015年以降急増し、CVCや事業会社によるスタートアップ投資の投資件数も右肩上がりに伸びてきているなど、スタートアップ投資における事業会社の存在感は年々増してきているといえます。その一方で、CVCを設立してスタートアップ投資を行う体制も整い、数年間の活動を経て投資実績も積み重ねてきたが、思ったようにスタートアップとの協業が進まない。そうした声を聞く機会も多くなってきています。
このような状況を打破して、革新的なアイデアと実行力を持つスタートアップ企業と、資本力とマーケットを保有する企業が、より踏み込んでダイナミックな連携をする「共創型スタートアップ投資」を実現するためにはどうすればよいのでしょうか。
相思相愛のスタートアップ投資から始まったはずなのに、どのようにして協業がスタックしてしまうのか?スタートアップ側と事業会社側に横たわる構想的な問題を明らかにしながら、協業の実現に向けた方策について解説をいたします。