市場変化の激しい昨今、経験や勘では経営/事業判断が難しくなってきました。製品のライフサイクルが短くなり、顧客動向を正しく把握して新しい施策を打っていく継続性が重要になっています。場合によっては、ビジネスモデル自体を変革して企業成長を図る必要があり、過去の経験則が判断の妨げになるケースも少なくありません。
そういった状況で登場した考え方が「DX(Digital Transformation)」です。DXではデータに基づいて市場変化をとらえ、事業や組織を変化させていく柔軟性が求められます。しかし、全体俯瞰が目的の財務諸表だけでは実際にビジネス現場で起きている変化を察知することが難しく、さらにそこから一歩踏み込んで、会計データだけでなく、マーケデータ・販売管理データ・営業管理データなど、様々なデータを統合して予実/見込管理していく経営基盤に注目が集まっています。
とはいえ、一足飛びでは経営管理のデジタル化は実現しないので、まず必要なのは向かうべき方向性のイメージを掴む事です。そこで、「経営管理から加速させる企業のDX推進」と題して、株式会社デジサクの多森氏をお招きし、全2回で経営管理のデジタル化に必要な基礎を理解できるセミナーをご用意しました。
第1回は、経営管理をデジタル化する前に必要な「経営データ分析の基礎リテラシー」をお届けします。
これから経営管理/財務を学ぶ方にもご参加頂けるよう、財務基礎からスタートして、財務三表の構造(PL/BS/CS)や代表的な経営指標の活用など、段階的にステップアップしていきます。最後、経営データを統計的な視点から分析する方法もご紹介します。セミナー参加後のゴールとして、「自社の経営管理にはどんな分析が必要なのか?」を考えられる基礎リテラシーが習得できます。