期末になったら予算活用・予算削減リストを作成tips#10

DIGGLEアンバサダーの青木です。
予実管理について、10回シリーズでみなさんにtipsを共有していければ幸いです。
第10回は、”期末になったら予算活用・予算削減リストを作成”です。

着地の精度を左右するのは、決算の3か月前!

ぎりぎりまで一生懸命予算管理をしていたのに、最後に大きくずれて
予算を外してしまった…予算消化できると思っていたのに、期末に使いきれないことが判明して利益が想定以上に出てしまう…
みなさんの会社でも、そういった経験が一度ぐらいはあるのではないでしょうか?
期末になればなるほど、高い予測精度が求められます。そして少しでも着地がぶれる可能性があれば、瞬時に経営判断をしてコストの見直しや予算の消化の戦略を変えなければなりません

予算活用・予算削減リストを作成

ですから、決算の3月前から予算が余ったら、この順番に使っていく、という予算消費リストと、逆に、予算が足りなくなりそうであれば、この順番に使うのをやめる、という予算削減リストを作成しておく、というのが今回の大事なTips1です。
予算に対する過不足の状況に合わせて、そのリストから検討していくという準備をしておくことが非常に重要です。

そもそも決算まであと3ヵ月しかない場合、予算を費消するにも、逆に削減するにも打てる手は減りますよね。3ヵ月では準備から施策実施までに使いきれなかったり、削減したくても既に案件が走り出していて止められなかったり、意外とすぐに判断して実施できる案件自体が少なくなってきます。

直前で対応を手間取ったり、また冷静な判断ができずにいると、どうしても必要のないことにとりあえずドーンとお金を投下させてしまう、といった無駄な使い方をしてしまうこともあります。ですから、あらかじめ優先順位を明確にし、その金額ごとに、2ヵ月前ならこれ、1ヵ月前ならこれ、という形で打てる手を決めておくのです。逆にそれさえ作っておけば、あとはいつも通りの予実管理を進めておけば、そのたびに緊急で経営戦略会議を開く必要もなくなります。まさに備えあれば憂いなし、です。

決算までの残り3カ月間、気の抜けない時期ではありますが、このリスト活用で少しでもみなさんの予実管理がスムーズになれば幸いです。

ということで今回で全10回のTipsが終わりましたが、皆さんいかがでしたか?
何か判断に迷った時、予実管理に困った時に、少しでもお役に立てる10のTipsとして活用いただければ幸いです。

著者プロフィール

株式会社Loveable 代表取締役 青木想
2007年3月 慶應義塾大学総合政策学部を卒業後、同年4月に株式会社リクルート(現リクルートマーケティングパートナーズ)に入社。計数管理、事業戦略立案から法務、総務業務、サイト設計など、リクルートの企画職を9年間経験。その後2016年6月から外資系金融機関の営業職へ転職。初年度新人コンベンションで1387人中3位、女性営業マン1位を獲得。MDRTに該当。2018年2月に株式会社Loveableを設立。主にミドル〜レイターステージのベンチャーの1→100を支援する経営企画として、収支管理、KPIマネジメントから業務フロー改善、営業組織の型化などのサービスを展開。

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