事業KPIのフォーキャスト管理を高度化し、経常利益1.5倍を達成
導入の背景
- エクセルで行っていた8事業部のフォーキャスト管理に多大な工数がかかっていた
- 従来のERPシステムはデータフォーマットの制限があり、現場から不満の声が上がっていた
選定理由
- 操作の柔軟性や他システムとの連携の豊富さに優れていた
- 必要なタイミングで迅速かつ丁寧なサポートを受けられる
導入効果
- 事業KPIのフォーキャストを可視化できるようになり、KPI改善に向けて全社の足並みを揃えられるようになった
- 着地見込の更新にかかる工数が大幅に削減され、事業責任者たちが差異分析と対応策準備に使える日数が3日間から2週間へ増えた
- 取り組みの結果として、経常利益が1.5倍になった
テクバン株式会社はSES(システムエンジニアリングサービス)事業を中心に、ITプラットフォームの導入サポートや保守サービス、セキュリティなどをワンストップで提供しているSI企業です。
この記事では、「DIGGLE予実管理」導入前の課題や導入後に得られた効果、今後「DIGGLE」にご期待されていることなどについて、同社財務経理部 部長の井上さん(以下、敬称略)にお話をお伺いしました。
導入背景
8事業部のフォーキャスト管理に多大な労力がかかっていた
まずは、井上さんが所属している財務経理部の役割についてお聞かせください。
井上:主には、銀行関連業務と経理業務を手掛けています。当社には1,700名ほどの従業員がいますが、財務経理部のメンバーは私も含めて5名です。そのため、経理部がすべての数字を入力しているわけではなく、各事業本部の営業事務担当と協働しています。営業事務の方が販売管理システムに入力したデータを受け取り、その処理を行うのが財務経理部の役割です。
本来ですと経理部は税務や会計の分野に特化している部門ですが、当社の場合はITシステムの活用にも強いのが特徴です。今回「DIGGLE」の導入にあたっても私たちが担当しました。
そのなかで井上さんはどのようなミッションをお持ちなのでしょうか。
井上:私の上長が専務になるのですが、非常に数字に強く、細かいところまで見る人です。「この数字が見たい」「これを分析したい」といった専務のニーズに応えるために、判断材料となる最適なデータを出して、意思決定をサポートするが私の一番の仕事になります。
「DIGGLE」導入前はどのような課題をお持ちだったのでしょうか。
井上:当時は8つの事業本部があったのですが、業績予測を作る上で各本部の着地見込をまとめることに労力がかかっていました。経理が管理する専用のエクセルから当月分のシートをコピーして各本部に配布し、各本部で入力されたデータを再度経理側でマスターシートへ手作業で転記する運用です。誤更新を防ぐためのシート分割や管理に多大な工数がかかっていました。
また当時は、使っていたERPシステムの運用をやめて、会計システムを入れ替える必要がありました。この機に、我々としては「会計システムとうまく連携できる予実管理システムを導入したい」と考えていました。
選定理由
他システムとの連携可能性と、運用の柔軟性
「DIGGLE」以外にも検討をされたと思いますが、その中から「DIGGLE」を選ばれた決め手は何だったのでしょうか。
井上:会計システムだけでなくCSVを用いてSalesforce等とも連携できる拡張性や、web UIとエクセルの両方からデータを入力できる柔軟性などが魅力的でした。また、そうした機能がありながらも、費用とのバランスが優れていたのが「DIGGLE」でした。
データの入力方法は、「web UIとエクセルどちらが良いか」は人や場面によって変わるので、その両方に対応できるのは実は結構ありがたいです。

活用効果
事業KPIの予実管理、3つの工夫で経常利益が1.5倍に
予実管理のプロセスについて「DIGGLE」の実装前後ではどのような変化がありましたか。
井上:着地見込の管理は、「DIGGLE」を導入してからは、現場で進捗に変化があった際に各本部のタイミングで都度更新できるようになり、経理側でも集計や数値確認が大幅に楽になりましたね。各事業本部からエクセルシートを回収して、加工・集計して、予実差異の背景情報をヒアリングしたりなど、そうした作業は「DIGGLE」を介すことで効率化しました。
予実突合も、DIGGLEの「freee会計とのAPI連携機能」でご期待通りの効果はありましたか。
井上:実績数字を取り込んで予実突合できる点ももちろんですが、予実比を報告する資料作りがかなり楽になりました。社長への報告資料も「DIGGLE」の画面キャプチャをスライドへ貼り付けるだけで概ね完成しています。「DIGGLE」の画面はUIがシンプルで読み手にとって分かりやすいので、報告資料へもそのまま活用しています。
予算策定の工程ではいかがでしょう。
井上:以前のERPシステムでは、専用フォーマットへの登録時に「小数点があるだけでエラーになる」といった事象が頻発しており、現場には不評でした。「DIGGLE」導入後は、毎月の見込更新と同じ感覚で予算登録ができるため、操作を覚え直す必要もなく、現場の利便性が非常に高まっています。また、現場が使い慣れてくれているおかげで、経理への問い合わせが減ったこともいい変化だと思います。
井上さんをはじめ、経理部メンバーの時間の使い方に変化はありましたか。
井上:エクセルの数字を加工・集計するような作業が減ったことで、仕組みの改善を構想するような「人がやるべき創造的な仕事」に使える時間が増えました。
「DIGGLE」導入後の具体的な成果についてお聞かせください。
井上:業績へインパクトを与える事業KPIの予算、実績、着地見込を「DIGGLE」の画面で見える化し、管理を徹底した結果、経常利益が1.5倍になりました。
単価や非稼働人件費、新卒/中途別での採用人数、売上、労務費といった重要KPIの進捗が可視化され、それら数字を動かす各事業本部の責任者たちが「DIGGLE」画面上でフォーキャスト数字をタイムリーに更新できるようになったことが大きな要因です。これにより、現場と管理本部とのコミュニケーションが円滑になり、事業KPIに対する全社的な目線合わせが可能になりました。
また、先述した作業工数の変化等により、各事業本部が着地見込の精度を高めたり、予実差異への対応策を立案・実行するための準備期間を3日間から2週間へと拡げることができました。
重要なKPIの進捗を見える化し、そのフォーキャスト数字を事業責任者たちがタイムリーに更新できる仕組みがあり、差異分析と対応策準備のための時間を捻出できた、という3点が勝因だったように思います。
DIGGLE担当者の運用サポートについては、どのようにご覧になっていますか。
井上:迅速なレスポンスで的確に対応してもらえるので、いつも頼りにしています。当社の場合、サポートが必要なタイミングに波があるのですが、助けて欲しいときにスピード感を持って対応してもらえているのはありがたいですね。
当社自体が課題を解決するための工夫を厭わないマインドを持っていることもあり、機動力や調整力を持って柔軟かつ真摯に対応してくれるDIGGLEのスタイルは、当社の社風にも合っているのだと感じます。
今後の期待
システムリテラシーの高い現場が求める、更なる機能や提案に期待
今後、DIGGLEに期待したいことをお聞かせください。
井上:まず、ここまで順調に運用が進んでおり、「経営戦略に沿って組織を動かしていくのに非常に有用である」と実感できているのが現在地です。当たり前の基準が上がっているので、ここからはさらに期待が膨らんでいきます。
当社にはシステムリテラシーの高いメンバーが揃っているため、今後は「こういうことが実現できるはずだ」という要望も次々と出てくるでしょう。そうしたニーズをご相談しながら、当社の次なる利益目標に向けて、DIGGLEの視点から積極的な提案をいただけるとありがたいですね。
例えば、今後は販売管理システムの刷新を予定していますが、データ連携や予実管理において生じるであろう課題をともに考え、これまでにない新しい手法を提案してほしいという期待があります。
DIGGLEは機動力のあるメンバーが多く、非常にエネルギーに満ちた会社だと感じています。プロダクトの機能面も含めて、現状維持にとどまらず経営管理業務をさらに進化させてくれることを期待しています。
本日はありがとうございました。