株式会社グッドライフカンパニー|事業部主体で予実管理を行う体制が構築され、大幅な工数削減と迅速な経営判断ができる体制を実現。

導入の背景

  • エクセルでの予実管理により起こり得る人的ミスをなくしたい。
  • 各事業部との連携やエクセルの管理にかかる工数を削減し、差異分析に時間をかけたい。
  • 各事業部の担当者が見込更新を含む予実の進捗管理を行い、そのデータをスピーディーに経営判断に活用できるシームレスな体制を構築したい。

「DIGGLE」選定の理由

  • わかりやすく使いやすいUI(ユーザーインターフェース)で、各事業部を巻き込んだ予実管理ができる。
  • 担当者に的確なヒアリング力と提案力があり、プロダクトも日々機能拡張されていて信頼できる。
  • 現実的な価格で求める機能が備わっており、エクセルからスムーズに移行可能な柔軟性のあるシステムである。

導入による効果

  • 各事業部の担当者にて見込更新・予実分析を行う体制が構築でき、実績と着地見込の反映に以前は2人日かけていたのが、会計実績の取込みは30分に短縮され、取締役会資料が2時間で完成するようになった。
  • 各事業部及び子会社含むグループ全体の見込や実績がスピーディーに把握できることで月報ミーティングでの数値報告が可能になり、迅速な経営判断が可能になった。
  • エクセル管理の際は分散していた情報が「DIGGLE」に集約されたことで、経営陣が定期的に予実状況を把握できるようになった。

賃貸マンションの企画から開発、管理運営を行うサービスをワンストップで提供する株式会社グッドライフカンパニーでは、予実管理に「DIGGLE」をご利用いただいています。

この記事では、「DIGGLE」導入までの経緯や実際にどうご活用されているか、さらに今後のご期待について、同社 財務管理部 管理責任者の下田 由香さんにお話をお伺いしました。

グッドライフカンパニーは、主に福岡市内、熊本市内及び那覇市内を中心に用地仕入、企画、設計を行い、賃貸マンションブランド「LIBTH」として販売しております。

導入背景

事業部を巻き込み、迅速な経営判断に繋がるシームレスな予実管理体制を構築したい

まず簡単に自己紹介と、ご所属されている部署の担当業務を教えてください。

下田:株式会社グッドライフカンパニーの財務管理部で管理責任者をしている下田 由香です。当社の財務管理部門では、子会社を含めたグループ全体の経理、会計、資金調達及び予実管理業務全般を担当しています。

「DIGGLE」導入前の予実管理における課題や、実現したかったことなど、予実管理ツールを検討された目的を教えてください。

下田:当社は2018年にJASDAQへ上場をしており(※現在はスタンダード市場)、業績予想も開示している以上、着地の予測精度を含め予実管理の重要性は増していました。その中で導入により実現したいことは三つありました。

一つ目は、エクセルでの予実管理により起こり得る人的ミスをなくすことです。「DIGGLE」導入前は予算作成用や予実突合用の管理資料、また各事業部で更新している管理資料など、エクセルのバージョンが多数存在しており、人の手を介す以上、集計や転記などによるミスが起こる不安を払拭することはできませんでした。当社は一つのプロジェクトの予算単価が大きいため、一箇所ミスがあっただけでも子会社を含めたグループ全社の業績見込に大きな影響を与えます。また、そうしたビジネスの特性上、プロジェクトごとの数値管理をどのようにシステム化するかが重要でした。

二つ目は、各事業部との連携やエクセルの管理にかかる工数を削減し、差異分析などにより時間をかけることです。以前は会計が締まった後の実績値の反映や、各事業部から見込数値を集約して反映するのも手作業で行っており、取締役会のための報告資料を作成するのに膨大な工数がかかっていました。

三つ目は、各事業部からあがってくる見込をスピーディーに経営判断に活用できるような体制を構築することです。そのため、各事業部の担当者が予実の進捗管理や差異分析、見込の更新までを行えること、それによりスピーディーに子会社を含めたグループ全体の着地数値を把握できることを目指しました。

選定理由

事業部含め全社で活用できるシステムを求めていた中で、「DIGGLE」が一番使いやすくわかりやすいシステムだった

当社の製品をご採用いただいた理由を教えてください。

下田:様々な予実管理ツールを比較検討しましたが、「DIGGLE」を選んだポイントは三つあります。

一つ目は、先述の通り、各事業部の担当者が予実管理できるシステムを求めていたため、誰でも抵抗なくシステムに馴染めて使えることが重要で、数社システム比較をした中で、「DIGGLE」が一番使いやすいUIだったことです。

二つ目は、DIGGLEの担当者が的確な課題のヒアリングと提案をしてくれた点です。顧客の要望を汲み取りスピーディーに機能拡張を行っており、今は出来ないことも今後は可能になるかもしれないと期待を持たせてくれました。

三つ目は、現実的な価格でしっかりと求める機能が備わっている点です。カスタマイズなどの柔軟性もあり、それまでエクセルで管理していたことをスムーズにシステム化できると確信できました。

活用効果

大幅な工数削減と迅速な経営判断ができる体制を実現

「DIGGLE」導入後、事業部側を含めた業務フローはどのように変化しましたか?

下田:「DIGGLE」を導入したことで、月次報告は下記のフローで行っています。

①月の最終週に各部へ当月着地の数値と翌月以降の見込の反映を依頼
②翌月4営業日前後で予実管理担当者によって一次確定し、月次レポートを作成
③月次レポートのコメント機能を利用して、各事業部の担当者による予実差異の要因報告
④経営陣や各事業部の部長が参加する月報ミーティングにて速報値の報告、議論
⑤会計実績を「DIGGLE」へ取込、連結相殺処理も同様に取込
⑥速報値と大きな乖離がないかを確認し、取締役会資料の作成(乖離がある場合は要因分析し、会計処理に誤りがないか確認)
⑦取締役会にて予実報告

大きく変わった点としては、二つあります。

一つは、「DIGGLE」上で各事業部との連携で子会社を含めたグループ全体の見込算出まで完結できるようになったことです。事業部で、見込更新や予実分析をしてもらえるようになり、また見込数値が更新されると自動でグループ全体の業績見込に反映されるので、集計作業も必要なくなりました。

二つ目は、見込や実績の反映がスピーディーになったことで、月報ミーティングで数値を含めた報告と議論ができるようになりました。今後は、各プロジェクトの受注確度による業績の着地見込を複数作成し、シミュレーションの結果からアクションプランを立てられるようになればと考えています。

導入により、当初の目的は達成できましたか?実感いただいている効果を教えてください。

下田:どの課題に対しても、効果を実感しています。先述のように各事業部の担当者がプロジェクトの予実管理を行う体制が実現できたことで、大幅な工数削減を達成でき、差異分析や見込の反映に時間をかけられるようになりました。具体的にいうと、実績と着地見込の反映に以前は2人日かけていたのが、会計実績の取込みは30分でできるようになり、今では取締役会資料が2時間で完成するようになりました。

また、前述のように月報ミーティングで数値を含めた議論ができるようになったことで、スピーディーな経営判断ができる体制が実現しました。会議体だけではなく、CEOやCFOをはじめ、経営陣は定期的に「DIGGLE」を見て予実状況のインプットをしています。エクセルだと情報が分散していて見にくかったのが、「DIGGLE」を導入したことで一つのシステム上で各事業部及びグループ全体の状況をわかりやすく把握でき、また気になった箇所はドリルダウンして細かく要因把握ができるようになったことによる効果だと感じています。

今後の期待

複数年を同時に表示・編集できる機能と、外部の視点ならではの業務改善に繋がるアドバイスに期待

下田:期待することは二つあります。

一つ目は、当社のビジネス特性としてプロジェクトが長期にわたるものが多いため、数年単位を一画面上で表示・編集ができるようになるとより見やすく便利になると感じています。

二つ目は、今よりも良い見込管理の方法など、運用でアップデートできる部分があればぜひご提案いただきたいです。導入年度はこれまでの手法をスムーズに「DIGGLE」に移行できてとても助かりましたが、御社は他社を含め様々な事例を見ていると思うので、外部の視点ならではのアドバイスをいただけると嬉しいです。

運用を開始して半年ほど経過し、その間様々な要望に対して真摯に迅速に向き合ってくれるサポート体制には本当に感謝しています。これから来期の予算編成が始まりますが「DIGGLE」を活用した効果を期待しているので、ぜひこれからも変わらぬサポートをお願いします。

追加機能については随時開発予定ですので、ご期待ください。また運用が全社に浸透してきたので、今後はより様々な面からサポートさせていただければと思います。本日はありがとうございました!