株式会社アドバンテッジリスクマネジメント|精緻な差異分析・見込更新により、スピーディかつ的確な経営判断が可能に。
予実突合における活用効果
- 約1日かかっていた集計・突合作業の工数が約1時間に削減された。
- 「部門×勘定科目×予算内容」の粒度で自動で突合されるため、差異要因の特定が容易に。
- 「DIGGLE」上にデータが一元管理されていることで、経営管理部・事業部間の連携がスムーズに。
見込管理における活用効果
- 各事業部に月1回、予実分析・差異報告からの精緻な見込更新を「DIGGLE」上で行なってもらえるように。
- 任意の予算、見込、実績のバージョンを選んで横並びで比較できるため、ミスのチェックが一目でできるように。
- 毎月精緻に着地見込が更新されるようになり、業績目標に向けた経営判断が迅速かつ的確にできるように。
レポーティングにおける活用効果
- 売上確定から2〜3時間で、詳細な売上内容や要因分析を含めた速報を経営陣に向けて行えるように。
- 「DIGGLE」上でデータ管理、事業部とのやりとり、経営陣向けのレポートまでシームレスに行える。
- 経営陣が来期の計画を練る際や投資委員会の準備などにデータをスムーズに活用できるように。
株式会社アドバンテッジリスクマネジメントは、メンタルヘルスケア対策支援において国内トップシェアをもち、採用時から休職・復職までの、あらゆるシーンで従業員のウェルビーイング実現に向けた独自ソリューションを持つ、プライム市場上場企業です。
この記事では、予実管理クラウド「DIGGLE」の具体的な活用方法や効果、さらに今後のご期待について、同社 経営管理本部 経営管理部 部長 入江 英彦さんと、経営管理課 担当課長 和久井 明子さんにお話をお伺いしました。「DIGGLE」の主な4つの機能(予算策定・予実突合・見込管理・レポート)に沿って、お聞きしていきます。
予実突合
予算内容単位での突合が自動化。社内の情報流通や連携も促進された
まず簡単に自己紹介と、ご所属されている部署の担当業務を教えてください。
入江:経営管理部の部長をしております。経営管理部は、財務、会計、予算管理、総務などの機能を持っている部署で、私は経営管理部の管掌とIRも担当しています。
和久井:経営管理部の経営管理課に所属をしており、業績管理を担当しています。経営管理課は今期に新設された新しい課で、今のところメインは私1人で担当しています。
予実突合は「DIGGLE」でどのように行なっていますか?以前の課題や、「DIGGLE」導入による効果を教えてください。
和久井:以前表計算ソフトで行なっていた時は、集計作業・突合だけで約1日ほど工数がかかり、表計算ソフトの作業工程もかなり複雑な状態でした。特に重要な科目は、施策ベースなど細かい粒度で突合したかったのですが、どうしても負荷がかかりすぎて突合しきれないところは結局「その他」でまとめてしまうなど、求める粒度での正確な突合・分析ができていない状態でした。
「DIGGLE」だと、毎月会計が締まったら経理から総勘定元帳をもらってアップロードするだけで突合できるので、1時間もかからずに作業が完了します。各予算ID(※)ごとに自動で突合されるので、細かい粒度でスムーズに差異要因の把握ができるようになりました。
さらに「DIGGLE」上にデータが一元管理され、予算ID単位で管理・やりとりをすることで、社内の情報流通や連携がスムーズになりました。例えば、計上月の考え方や按分する/しないなど、経理と事業部担当者の間で起こっていた計上時の認識のズレも起きない環境になりました。またマーケティング部が業務執行し、コスト計上は別の各事業部となる販促費については、表計算ソフトで予実状況の共有や分析を私が間に入って連携していましたが、今では正しい数値は「DIGGLE」にあるので、各事業部で知りたい数値をすぐに調べられるようになりました。
※予算IDとは、「部門×勘定科目×予算内容」の組み合わせで自動発番される「DIGGLE」内の管理ID
見込管理
毎月精緻に見込更新ができるようになり、業績目標に向けた経営判断が迅速かつ的確に
見込はどのように管理されていますか?事業部側を含めた業務フローを教えてください。
和久井:毎月総勘定元帳を「DIGGLE」にアップロードして実績を更新した後に、各事業部にはその結果を元にした予実分析と、次月の精緻な見込更新を行なってもらっています。また、その際に予算ID単位で一定額以上の差異がある場合は、コメント機能を使って理由を記入してもらうルールにしています。コメントは「DIGGLE」のホーム画面上に随時反映されるので、1日に1回ホーム画面を見るだけで、動きをざっくり把握しておけるので便利です。
また、表計算ソフトだと事業部の入力ミスのチェックがしづらかったのですが、「DIGGLE」だと見たい予算や見込/実績のバージョンを選んで横並びで見られるようになっているので、ミス撲滅のためのチェックが一目でできるようになりました。
あとは先ほど話した通り、計上科目の認識ズレが起きなくなったので、見込の精度も向上しました。
見込の精度向上により、経営判断の質やスピードに効果はありますか?
入江:そこはもう、貢献していただいています。毎月精緻に着地見込が更新されるようになったことで、決算期末の半年前から業績目標着地に向けたコスト調整を行えるようになりました。「DIGGLE」上で明細まで辿っていけるようになっているので、投資すべきところと削減すべきところを一つ一つスムーズに判断していけます。以前は情報整理だけで時間がかかってしまっていたので、「DIGGLE」の効果は大きいです。
和久井:予算ID(予算内容)単位で過去との比較などもすぐにできるので、事業部との交渉もしやすいです。「この予算、昨年も使ってないですけど、今年は本当に使いますか?」みたいな会話ができます笑。
レポート
データの管理から、事業部とのやりとり、経営陣向けのレポート作成まで一気通貫で可能に
経営陣への報告はどのように行なっていますか?
和久井:経営陣向けには、「月次レポート」機能を活用して月次報告をしています。先ほど話した事業部からの差異報告のコメントをベースに、私が内容をまとめています。
以前は月次の売上が確定した後すぐには詳細な粒度での報告ができていなかったのですが、今ではCSVファイルをアップロードするだけで一瞬で集計ができるので、売上が締まってから2〜3時間で速報を出せるようになりました。詳細な粒度で売上確認が可能になったことで、私で簡単な分析もでき、例えば特殊な売上などがあっても「DIGGLE」上で明細の確認までできるので、レポートに必要な情報の入手は「DIGGLE」上でほぼ完結できています。
入江:コストに関しても同じ流れで、実績のアップロードから事業部とのやりとり、レポートまで「DIGGLE」上でシームレスに行うことができています。経営陣も直接「DIGGLE」にアクセスしてレポートや数値の進捗を見ています。和久井がレポート機能を使いこなしているので、とてもわかりやすいレポートになっています。
和久井:レポート機能はすごく使いやすいです。前職などで様々なシステムを使ってきたのですが、ダントツで作成しやすいと感じています。
また経営陣の方達は「DIGGLE」を結構見てくれています。例えば来期の計画を練る際や投資委員会の準備の際など、正しい数字は「DIGGLE」から取るということが浸透してきています。
今後の期待
細かい粒度や切り口で売上の分析・管理ができると便利
予算策定は来期から「DIGGLE」上で行なっていただく予定ですが、ご期待されている点などはありますか?
和久井:やっぱり予算の作成は何度も修正が必要なものです。以前は事業部との表計算ソフトのやりとりや集計でミスが起こったり、時間がかかってしまったりしていました。「DIGGLE」だと事業部から予算案を提出してもらうところから、調整、集計、経営陣への報告まで一気通貫でできるので、効率的に行えると期待しています。また、先ほど話したように、「DIGGLE」で行うことで事業部との計上科目の認識ズレもなくなるので、予算策定の精度も大きく向上すると思います。
「DIGGLE」だと過去の実績と比較して予算を立てるといったこともスムーズに行えるので、過去から未来へと繋がっていく予算・見込・実績のサイクルの精度を上げるお手伝いができると嬉しいです。最後に、今後のご要望や「DIGGLE」へのご期待をお聞かせください。
入江:期待値以上の運用ができているので、現状「DIGGLE」に対する大きな要望はないのですが、売上のより詳細な分析、KPI管理などに力を入れたいと考えています。「DIGGLE」上で行うべきかは社内管理の方向性などにもよると思うのですが、そういった売上の分析がより詳細にできたり、例えばARRなどSaaSの重要な指標がパッと算出できたりすると便利だと感じます。
和久井:初期設定からカスタマーサクセス担当者のサポートが本当に手厚くて、何か困ってもチャットですぐにご相談できて、いつも丁寧に対応いただけるので、ありがたいです。
今後の期待としては、同じく売上の分析がKPIベースでできるようになったり、顧客別の契約金額情報の管理などもできると便利だと思います。あとは、今後「DIGGLE」にどんどんデータが蓄積されていくことを考えると、現状は一覧では3ヵ年比較しかできないのですが、5ヵ年以上で並べられるようになるとより便利だと感じます。
貴重なフィードバックをありがとうございます。これからもプロダクトの進化に注力してまいります。本日はありがとうございました!