株式会社アイシン・デジタルエンジニアリング|エクセルの多重管理から脱却し、データ管理や予実業務が迅速に。さらに蓄積された経営データの活用も実現。

導入の背景

  • エクセルのバージョン管理の工数が膨大で、手作業による作業工程内の手戻りが頻発していた。
  • 見込更新にリアルタイム性がなかった。
  • 利益見込の予測精度を上げるために労力を要していた。

「DIGGLE」選定の理由

  • 機能が充実していて柔軟性があり、エクセルからの移行がスムーズにできる。
  • ユーザーフレンドリーなUI(ユーザーインターフェイス)である。
  • データ管理と予実管理業務がシステム上で完結でき、脱エクセルが可能。

導入による効果

  • 期初の予算作成から、月次の実績突合/分析、見込更新、経営層へのレポーティングまで「DIGGLE」上でスムーズに完結でき、工数が大幅に削減できた。
  • 各部が随時見込更新を行うフローが構築され、常に全社での最新の見込把握が可能になった。
  • これまで蓄積されてきた経営データの活用基盤を構築することができた。

自動車部品開発においてコンピュータによる製品設計や工程設計の事前評価(CAE/Computer Aided Engineering)事業を行う株式会社アイシン・デジタルエンジニアリングでは、予実管理に「DIGGLE」をご利用いただいています。

この記事では、「DIGGLE」導入までの経緯や実際にどうご活用されているか、さらに今後のご期待について、同社 経営管理部 経営管理グループの今井 康一さん、磯貝 悠さんにお話をお伺いしました。

株式会社アイシン・デジタルエンジニアリングは、最新のデジタル技術を
駆使して製品開発のプロセスを革新する。

導入背景

エクセルの多重管理による工数、スピード感、見込精度に課題感

まず簡単にお二人のご所属と担当業務を教えてください。

今井:株式会社アイシン・デジタルエンジニアリングにて、バックオフィス全般を担う経営管理部 経営管理グループに属しています。我々はその中でも経営企画及び経理を担当しています。

「DIGGLE」導入前には、予実管理においてどのような課題がありましたか?

磯貝:以前はエクセルで予実管理を行っていましたが、各部ごとの予算進捗管理エクセルや、PLでの予実分析エクセル、期中で予算の見直しを検討するためのエクセルなど、エクセルのバージョンがどんどん増えていくことにより、問題が大きく三点発生していました。

一点目は、バージョン管理の工数が膨大で、さらに手作業による作業工程内の手戻りが多発していたことです。

二点目は、見込の更新にリアルタイム性がなかったことです。

三点目は、利益見込の着地点予測の算出に労力を要していたことです。数字の精度や各部の情報精査に時間を要し、正確な見込予測に時間がかかっていました。

株式会社アイシン・デジタルエンジニアリング 経営管理部 経営管理グループ 今井 康一氏(左)
/ 磯貝 悠氏(右)

選定理由

充実した機能とユーザーフレンドリーなUI、脱エクセルが可能な点が決め手

当社の製品をご採用いただいた理由を教えてください。

磯貝:自動車業界に100年に一度の大変革期が訪れている中、当社もビジネスモデルの変革や経営体質の強化が必要であると認識しており、事業活動に直結する予実管理体制を刷新し、前述の環境変化に対応していきたいと考えたことが、システム導入を検討するきっかけでした。5社ほどの他社システムと比較しましたが、「DIGGLE」を選んだ理由は三点あります。

一点目は、求める機能がしっかり揃っていて、エクセルでの運用からスムーズに移行できそうだと感じた点です。これまでの運用と同じく「部門 × 科目」に加えて、さらに細かい予算内容の粒度で管理できる点も、ポイントでした。

二点目は、ユーザーフレンドリーなUIで、パッと見て「どこを押すと何が起こるのか」がわかる点です。導入後も、機能やUIなどがどんどんアップデートされていますが、すぐに活用できています。

三点目は、脱エクセルが可能な点です。これまでエクセルベースでの運用により問題が多数発生していたので、システム上でデータの一元管理と、予実管理業務を完結できる点が魅力でした。

活用効果

予算作成から月次業務までのフローがスムーズになり、蓄積された経営データの活用が可能に

現在はどのように「DIGGLE」をご活用されていますか?

磯貝:まだ運用が始まったばかりですが、期初の予算作成、月次の実績突合/分析と経営層へのレポーティングに活用しています。

予算作成は、各部との連携や分析作業を含め、今期からほぼ「DIGGLE」上で完結できました。エクセルだと勘定科目ごとのグループで数字を見たい時、各マスタからの情報集約と加工が必要など、見た目も操作も煩雑でした。「DIGGLE」だと PL の自由度がかなり高く、昨年との比較もすぐにできるので、作業フローがスムーズになり、工数も削減できました。

月次業務に関しても、「DIGGLE」だとCSV形式で実績を入れさえすれば自動で突合され、分析、レポート作成まで一気通貫でできるので、毎月とても助かっています。経営層と事業部のマネージャー層は「DIGGLE」のアカウントを持っているので、毎月実績をインポートした段階で「DIGGLE」のURLを共有するだけで、迅速に月次報告ができるようになりました。

見込の管理に関しては、各部で変更があるごとに「DIGGLE」で数値を更新してもらうフローにしています。以前は月次集計のタイミングでしか通期の見通しを出せなかったので、各部から今期の残り予算がいくらか聞かれても、「少しお時間下さい」と回答することも多かったです。今では「DIGGLE」を見れば、常に各部の予算消化状況、全社での利益見込が最新の状態でわかるようになりました。

エクセル運用時と比べて「DIGGLE」導入により大きく変わった点はなんでしょうか?

磯貝:経営層との利益目標に関する議論から各事業部からの日常的な問い合わせまで、基本的には「DIGGLE」を見ながら会話するようになりました。エクセルで運用していた時は「数字を探してきます」と待たせてしまうこともありましたが、「DIGGLE」導入以降は常に最新のデータを見ながら、リアルタイムにコミュニケーションを取ることができるようになりました。

また、「DIGGLE」上で予実の状況がよりクリアに可視化されたことで各事業部の活動状況が明確になり、経営意思決定のPDCAサイクルが早く回るようになったと感じています。経営会議の場において、「DIGGLE」上の予実の数値を起点とした各事業部の活動状況について議論する体制を構築することができ、今後はより戦略的且つスピーディーに経営意思決定を行っていけるのではないかと考えています。

これからのバックオフィス業務では、データを活用して、業務を変革させていくことや、新しい価値を創造していくことが強く求められていくと考えています。エクセルで管理していた時は、データは持っているものの、それを活用して新たな価値を生むというレベルまでは繋げられていませんでした。「DIGGLE」を導入したことで、単純な作業効率化に留まらず、予実管理を起点とした経営体質を強化していくための新たな取り組みを開始することもできており、蓄積されていたデータが生き返り、活用できる形になったことは大きい効果だと感じています。

今後の期待

レポーティング機能の充実と、DIGGLEを通じたノウハウ獲得の機会に期待

最後に、今後のご要望や期待する点を教えてください。

磯貝:期待することは、二点あります。一点目は機能面で、グラフ化などのレポーティング機能がもっと充実すると嬉しいです。PLでレポート作成する機能はかなり充実していると感じているので、今後は経営層以外のメンバーでもパッとみて経営状態が理解できるような機能があると良いなと思っています。機能追加やUI改善のスピードが非常に早いと感じているので、今後も期待しています。

二点目は、御社をハブにして、予実管理業務の改善や勉強の機会をいただけると嬉しいです。「DIGGLE」のユーザー会で他社での活用方法をお聞きしたり、勉強会で予実管理/経営管理のノウハウ共有ができたりすると良いなと考えています(※)。

ユーザー会や勉強会は検討しているので、その際にはぜひ御社のノウハウもご共有いただきたいです。機能追加についても順次着手する予定ですので、引き続きフィードバックいただけますと幸いです。本日はどうもありがとうございました!

※2024年6月に、第1回目のDIGGLEユーザー会を実施しました。当日の様子やプログラム内容はレポート記事をご覧ください。またDIGGLEでは、「予実管理勉強会」など、実務経験豊富な講師による勉強会やセミナーを定期的に開催しています。セミナーの開催情報はこちらをご覧ください。